ビル・建物について

枯れた原因は…今度こそ大丈夫?

昨年の初夏、ご近所のビル入口にソヨゴを植えた。
「以前の植木は枯れて、しばらく花壇に何もない状態。手間のかからぬ方が…」とのことで、
あまりお手入れなどせず、比較的放っておいても良さそうな木を検索。
丈夫で手ががかからない、そしてさりげなく美しいと言われる「ソヨゴ」の株立ちを選択。
諸説あるようだが、風にそよそよとなびくので、そう呼ばれるらしい。※ネット調べによる
雌木を手配したので、秋には可愛らしい赤い実が付く。

丈夫・・・なはずだったが、植えてから数カ月で、株立ちの半分が枯れてしまった。
いくら手がかからないとはいえ、当然水やりには気を使い、
すぐ近所なので、暑い日の夕方には頻繁に散水のサポートをしていたのに。
結果として枯らしてしまい、可愛そうなことをした。
株が半分になって淋しいので、空きスペースに植栽を追加した。
これまた更に丈夫と言われる「ヒサカキ」を選択。
こちらは華やかさはないが、常に濃い緑が・・・という予定だったが、
なんと、また数か月後に枯れてしまった。

しばらく様子を見よう・・・
そしてその数か月後には、残りのソヨゴまで枯れてしまった。
サービスで足元に植えたヤブランもか。
涼しくなったら、もう一度植えなおす約束で、暑い夏を超えた。

そしていよいよ。

何か前回と違う条件を設けて植え替える、との思いで、
前回にも増して土壌の入れ替えをすることにした。
それと、階段途中のコンクリート製花壇なので、水はけも確認することに。

土を掘り下げて排水口を確認。
コンクリートスラブの下には排水管が見えている。

この配管の先は隣接ビルとの狭い隙間にあるため、許可を得て入り込み、
配管を仮に切断したうえで、水が流れ出るか確認。
問題なく流れ落ちてきた。

だが、ここで「あっ・・・」と思うことが。
排水管の末端が、建物の雨水管に接続されていたのだ。
原因はこれかもしれない。
雨水だけなら問題ないが、最終的には汚雑排水と合流するため、
天候や気圧の変化によっては、排水本管に滞留する悪いガスが逆流する、という仮説。
経年した固い土の状態の時には、ガスが入り込んでこなかったかもしれないが、
先般の植栽によって、土壌を撹拌し、柔らかな土に生まれ変わった。
それによって、ガスが土壌内に拡散、充満していくことになったのではないかと。

ソヨゴやヒサカキ、苦しい思いをさせたかもしれない。
花壇の排水管を切断し、建物の間で放流とさせていただいた。

普段から雨の落ちる場所であり、花壇の残り水程度は何ら影響を及ぼさない。

さあ、今度は大丈夫だ!と語りかけながら完了。

昨年植えた時に、居住者や地域の方に愛されるように、と付けた札。
今度もソヨゴなので、そのまま活かせる。
株立ちや葉の雰囲気がとてもいい感じだ。

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