地下室の雨漏り

地下室の雨漏り

地下室の雨漏りは、原因究明や修理が難しい…というよりも、不可能なことが多い。
外壁面が土中に埋まっているので、当然ながら直接見ることも触ることもできない。
土に散水して室内に雨漏り具象を再現することはあるが、それが実際にどの位置から浸入しているかは解明ができない。

原因究明がそのような状況なので、修理は推して知るべし。
雨水浸入位置に対する処置は不可能であり、苦肉の策で内側から樹脂を注入したり、塗膜防水を施しても解決には至らない可能性大。

あらかじめ、外周から水は浸入するものとして、入り込んだ雨水、地下水を室内に浸出させず、適正に排水する仕度になっていれば良いのだが、大抵そうではないケースにおいて雨漏りが発生する。

今まで「地下室の雨漏り」について、15件ほど関与したが、適正に雨漏り解決できた事例は1件。
その他はできるだけ被害が小さくなるように、あるいは止めることはできなくてもすみやかに排水する、などの処置によって出来得る最善の手立てを施すことしかできない。
どちらにしても、外面の雨水浸入位置は見れずとも、「〇〇から浸入して、△△を通過してここに出る」という仮説立てが重要となる。
闇雲にコトを進めても何も進展しない。
正しいと思う仮説立てあってこそ、提案する処置に自信がもてる。これが最善と。

また地下室のご相談を受けた。
こちらは半地下の店舗で、話を聞いただけで三つの仮説が立った。
そのうちの一つがはまれば、雨水浸入位置の特定と修理ができる可能性が高い。

解決に至れば適正な雨漏り解決事例、2件目となる。

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