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急務。

午前中は伊勢原にて雨漏り改修工事の打合せ。
完了間近になってきたので、最終的な納めについて詰め。
ご依頼主との待ち合わせまでの空き時間に、
監督のK君と建築屋の「リスク」について話し合う。
建築の仕事は、見方によっては突っ込みどころが満載で、
ネットによってお客様が自由に情報収集できる今では
「そんなこと言ったら仕事になんねえよ」的なことは
通用しない世の中になってきている。
材料や施工方法について、カタログ通りの工程を守り、法を順守しているか。
かつて建築の仕事は「素人は黙ってろ」といった部分が強かった。
もちろんそれがプロとしてのプライドで、
「信頼にはキッチリ応えますよ」ということを意味する場合もあるが、
見られていないところで仕事をしていることで、
自分なりのサジ加減を自由にしてしまう一面も持つ。
「間違いなくやりました。」
「絶対にやっていません。」
あらゆることについて、そう言い切れる体制づくりが急務と感じる。
急務と感じるということは、現在は徹底できていないということであり、
増えつつある多くのリスクを回避する為には必須である。
知り合いの建築屋さんにこんな事例がある。
建築主のお子さんが極度のアレルギー体質で、
仕上げ材料の選定などには特に配慮が必要であった。
煙草・ヤニなども絶対にダメ、ということで施工中の喫煙は当然厳禁。
約束を守り完成し、無事の入居となったがアレルギー反応が発症。
仕上げ材料には問題なく、他にも思い当たる節がなかった。
そして最終的な原因として行きついたのは喫煙。
職方全員で徹底して喫煙をしなかったのだが、
「絶対にしていません」と言いきれなかった。
なぜなら仕上げ段階に入っては「絶対していない」のだが、
軸組みの段階では場内における喫煙があったから。
本当にそれが原因であったかどうかは証明できない。
だが、原因でなかったことも証明できない。
結果、その原因と思われるべくことを取り除く為に、
すべて建て替えに至ったとのこと。
なんとも恐ろしい実話である。
工事を進める上での押さえどころをリストアップして、
職方まで徹底して伝え続けなければならない。
急務である。
夕方は腰痛がひどくなったので、また整骨院へ行く。
その後新年会に出席したのち、10時から一時間ほど営業活動。
今日始めると決めた、地域密着営業なのだ。
こちらも前から急務(へんな言い方・笑)だったのに出遅れていた。
まずは第一歩だ。