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下地

キッチンの吊り戸棚
トイレのペーパーホルダーや棚板
クローゼットのハンガーパイプ
洗面化粧台の鏡
タオルカケ
手摺   などなど
仕上がってしまえば、さりげなく付いているが
下地に配慮しているか否かで
作業効率や強度・耐久性に雲泥の差が出る。
非木造の建物内装壁材は、石膏ボードが主流。
燃えにくい・加工が容易・クロスや塗装の仕上げ
が施しやすいなど多くの利点を持つが
木材と違ってビスや釘を打っても効かない。
ご経験の方もおられるだろうが
カレンダーを画鋲で止めたりしても
落ちるのは時間の問題。
様々な取付金物(一般的にボードアンカーなどと言う)
が売られているが、どれもしっかりした取付は望めない。
だから石膏ボードを貼る前に
前述の物が付く位置に合板などの「下地」を
しっかりと取付けておく。
昨日も大工さんと一緒に、
「ここも棚板欲しがらないかなあ」
などと住まい手の視点で言い合いながら
下地を取付けて廻った。
地味な作業だが後で効いて来る。
防水もいろいろと優れた材料があるが
実はこの「下地」の優劣によって
発揮する性能に大きな差が出る。
とりあえず漏らなければいい…ならば別だが、
長年にわたって高い性能を維持していくには
下地の段階で
水の流れ・切れ・返しなどの雨仕舞いを
意識しておく必要がある。
甘く見ていると確実に防水性能は低下し
劣化も早まる。
(何度も後悔している実体験が…)
今、新たな事業の下地づくりをしている。
ともに歩む仲間が皆、
幸いにも派手な表化粧よりも
地道な下地づくりの大切さを知っている。
だからきっと仕上はうまくいく。


日記の中の吊り戸棚ですが私の叔父夫婦が5年前に子供達の独立と共にリフォームした時、キッチンの吊り戸棚は付けませんでした。
理由は歳とって高い所から出すのは辛いという事と夫婦二人になった事で必要無くなった鍋やキッチン用品を処分した事により収納自体があまり多くなくて良くなった事です。
叔父夫婦は捨てる事によってとても暮らし易くなったと喜んでいます。
確かに我が家もキッチンの高い場所に有る戸棚の中には殆ど見たことの無い台所用品が入っています。
下地と共に年配の方のキッチンの高い場所に有る戸棚の必要性も聞いて上げたら親切かもしれません。
余計な事を書いてすいません。