久々の台風直撃。
昨夜は11時まで会社で待機して、得意先からのお助け要請に備える。
幸いにも一件の連絡もなく、それからは携帯のスイッチオンで対応。
これまた一件も連絡なし。
朝はファックスなど入っていないかと気に掛かり、5時半に出社して待機。
何もない・・・。もちろんそれはとても良いことであるが。(笑)
8時過ぎ。
渋谷の得意先から電話があり「水が出ない」とのこと。
RC4階建てで加圧ポンプにて給水しているので、そのトラブルに違いない。
行ってみると案の定ポンプにエラー発生状態で、
スイッチをリセットしたりするうちに勝手に治る・・・。
原因は不明。雨がかかったのか?
とりあえず解決ということで車で移動。
品川の得意先に向かう車中、代々木の得意先から電話。
いつも冷静な担当の方が、慌てふためいているような口調で、落ち着きがない。
とにかく敷地内のポプラが強風で倒れてしまい、
迷惑をかけているので除去の手配を早々にしてほしいとの趣旨。
とにかくすぐに向かい、処理の検討をすることに。
向かう車中で頭に浮かんでいた樹木は、幹回りが50センチ程度で3メートルくらい。
言われたわけではないのに、そんな気になっていた。
がんばれば俺一人でも動かせるかな?などと考えていた。のこぎりも持ってるし。
言われた住所に程近いパーキングに車を止めると、ちょうど担当の方に会うことが出来て
すぐに現地に案内していただいた。
「えっ~!!」と叫んでしまった。
なんと幹回りは4~5メートル、高さ20メートルの巨木で、聞けば樹齢60年とのこと。
それが根っこのところから折れて、隣地の月極駐車場に並ぶ6台の車両に
ちょうど橋をかけるように横たわっている。
根元に近いワゴン2台はもう廃車しかないという状況につぶれている。
あとの4台は修理で済みそうだが。
これじゃ担当の方が冷静でいられないのも無理はない。
通行人の多くが携帯で写真を撮っている。
とにかくこの樹木を処理することが先決なので、あちこちに電話をかけて手配を試みるが
流石に今日は倒木が多いらしく対応できないところが多い。
もしくはこんな大木扱ったことがない業者だと、話が全く進まない。
やっとの思いで明日の午後には小型のレッカー車を入れて、
伐採処分をする手配がついた。
ポプラはこの程度が寿命で、比較的倒れやすいものだという。
もちろん倒れない方がいいに決まっているし、車に被害もない方が良かったのだが、
考えようによると、誰一人怪我もなかったし、車のオーナーもそれぞれがとても紳士的、
それにもし少しでも方角がずれていれば、「送電線切断+建物半壊」していた点から見れば
「とても、ついていた」と言ってもよいだろう。
樹齢60年。私が生まれる前からそこにいて、こんなに大きくなったことに感動。
明日、横たわる大木は切り刻まれてしまう。
御神酒と塩を用意して、切る前にタップリかけてあげよう。