雨漏りは、どこかに雨水の入口(雨水浸入位置)があって、どこかの経路(浸水経路)を介して、室内の出口(雨水進出位置)から現れる具象です。
したがって、雨水の入口を特定して、そこから雨水が浸入しないように処置することで解決します。
今回も当然それが一番の手立てではありますが、建物の経年、立地、将来計画、経済面等、様々な見地で検討し、「導水」を選択しました。
つまり、雨水が建物内に入ることを止めず、出口で雨水を受け止めて排水する・・・
地下鉄の階段や駅で見かける手法です。
正しい雨漏り解決とは言えませんが、最大の問題であった「テナントへのご迷惑」については解決しました。
建物の現状と将来を鑑み、最良でも最善でもない「最適」を選択することも、雨漏り対応には重要なポイントです。