屋上やバルコニーの防水施工をする時、新築工事と改修工事では決定的に違うことがあります。
新築工事では、当たり前ですが荷物も何もないところを施工します。
ところが改修工事では、既に生活されている訳ですから、植木鉢や洗濯物干し台などの移動可能な荷物の他、屋上手摺・空調屋外機・大きな物置など、多くの邪魔者がいるところを施工することになります。
過日、屋上防水の現調に行って驚いたことがあります。
「前に一度防水工事をしていただいているのよ」・・・お客様はキッチリ仕事をしていただいたという認識なのですが、空調屋外機下の床面を施工した様子もないし、なんと植木鉢すら動かさずにウレタン防水を塗りまくっていました。おかげで植木鉢は強風でも倒れませんが(笑)、これでは防水工事をした意味がまったくありません。
もちろん、荷物を移動するスペースの有無や、機器類の設置状況によって、やむおえない場合もありますが、出来うる限りの手を尽くすべきだと思っています。
空調機でも大きな物置でも、工夫すれば空中に浮かすことも移動することもできます。 只今施工中の現場。
屋上手摺の基礎だって、こうして浮かせられる場合もあります。
要は初めから「無理」とか「やりたくない」と思ったらできないことです。でも「何とかならないか?」と、やるという前提で臨めばできることは多々あります。
防水に限らず、その姿勢だけは常に持ち続けていこうと思います。