非木造建物の老化現象において、一番難儀なのは給排水設備の配管。
新築の時は、できるだけ人目に付かないように・・・将来どうなるかはまだ先のコトとして・・・
その結果経年によって、躯体のコンクリート内部や壁・天井の内部で漏水してしまう。
今年に入ってそんな事故が4件。
(1)築37年のRC造5階建て。3階の排水管は、2階の天井内に鉄管で設置されており(当時は普通のコト)、接続部分の劣化からと漏水。2階テナントの方にご協力いただき、事務所のお休みを利用して天井解体~配管修理~復旧。
2階のテナントの方から見れば、自分には関係のない部分からの漏水だけど、ビル全体の事には協力体制が必要。
(2)築40年のRC造6階建て。水道メーターからテナント店舗に向かう水道管、鉄管でコンクリート床を貫通しており、その付近で配管腐食により漏水。テナント店舗の営業を停めての修理となるため、シッカリと調整しなければならない。
(3)築37年のRC造5階建て。トイレタンクに向けての水の出が悪い・・・ということで、便器老朽化も原因の一つとして交換。でも解決せず。調査により、水道管内の錆が酷く、水量・水圧が低い。既存の配管ルートを捨てて、新規配管の予定。
(4)夜間に「部屋のブザーが鳴ってるの~!」ということで緊急出動。「受水槽満水警報」なので、受水槽への水道メーターを確認したところグルングルン廻っている・・・。とりあえず応急処置でメーター閉止。受水槽のボールタップ、FMバルブ等取替えの方向。
歳を重ねると、いろいろなことが起きる。
人もビルも一緒。
どう向き合うか、どう予防するか、どう対処するか。
バブルのビル建設ラッシュから30年超。
当社が取り組むべき大切な課題。