鉄筋コンクリート造6階部分の住居。
窓廻りの壁面がものすごい湿気で、クロスも剥がれてしまって、下地のボードにはカビ発生。
「窓廻りだから、コンクリートにクラックがあって、そこからの雨漏り?」・・・もちろんその可能性はあります。
でも、建物のことをすごく真剣に考えておられる、この家のお母様に話を伺えば、どうも雨との因果関係よりも、結露の疑いが濃厚。
私の結論は『結露』ということで、内装壁を剥がしてみると・・・
想定通りの結果でした。北側に面する壁で、ちょうど隣接ビルの陰になるあたり、びっしょりでした。内装ボードを剥して風をあてると、スッキリしたように乾き始めました。
解決方法として、このコンクリート壁面に断熱材を吹き付ける工法を選択。内装ボードの裏側に断熱材が貼ってある製品を選択する方もいますが、それだと結局コンクリート面は結露して、いずれおなじ結果を迎えることになります。
まず、コンクリート面に発生したカビを除去、そして二液性の断熱ウレタンフォームをタップリ吹付け。
これでバッチリ。
窓ガラス・アルミサッシも結露がひどいようなので、内窓の取付をご提案し、採用頂きました。ちょうどリフォームエコポイント制度が始まっていたので、ポイントも申請。ここ一カ所の取付で8千円分くらいの商品が頂けそうです。
『結露』のふりしたり、『雨漏り』のふりしたり。
絶対!などと思い込まず、シッカリ向き合わないと痛い目にあいます。(経験談・笑)
ただ・・・今回は「絶対雨漏りじゃない」という頭も実はありました。
なぜなら、5年ほど前に、当社で外装工事をさせていただいた物件なので。(笑)・・・ほっ。