建物のことで『漏れ』と言うと、「雨漏り」「水道の漏れ」「排水管の漏れ」などを良く耳にしますね。
その他にご相談・悩みで多いのが『臭気漏れ』です。
主にトイレや洗面所、キッチンなど、排水設備のある場所で発生しますが、分章で書いても??かと思いますが、単純なトラップの封水切れ・排水ジャバラ管差し込み部分の密封不足など、原因が明らかな場合もあれば、なかなか究明できない場合もあります。
今回のは、排水設備のある水廻りから離れた、事務所の中での臭気。
さてさて、原因は如何に。
排水設備のある水廻りから離れた事務所・・・ではあるのですが、実は隠れたる排水管が身近にあります。
ココは2階の事務所ですが、天井の中には3階の排水を流す管があるのです。
で、排水管から汚水など漏れていないか調べましたが、天井裏に漏れた後は見つかりません。
でも臭いんです(笑)
そして最終的に原因を見つけました。
排水管を上から撮影 ↓
なんと。排水管の上面に穴があいているではありませんか。
築30年以上の建物で、トイレの排水管は鉛製。
排水管の中に溜まるアンモニアなどのガスで、上面が溶けてしまったようです。
これだと、汚水は漏れないけれど、臭気は天井内にどんどん出てきます。
臭うわけだ。
現場歴45年、初めての体験です。
※現場歴は、小学生の現場手伝いから計算しています(笑)