昨日、大手の不動産会社から電話がありました。
「御社が昭和46年に施工した。△△ビルを解体することになりました。
ついては、杭の状況などがわかる図面を保管されていませんでしょうか・・・」
昭和46年というと、今から39年も前の話。私が10歳の時。(笑)
そんな前の図面・・・なのですが、筒にいれて大切に保管していました。
出してみると、大量の設計図書、施工図、工程表、更には上棟式の参加者まで。(笑)
当時は当然すべて手描きですが、まあ何とも細部まで良く描き込まれていることに驚きます。
図面だけではなく、施工も今とは全く違うはずです。
コンクリート打ちは、ポンプ車などなくすべてネコで運搬。
高いところへの打ち込みは、荷揚げ機械で揚げてひっくり返して・・・
私の未体験ゾーンのそんな話を聞いたことがあります。
良く描き込まれた図面を見ながら、
現場でみんなが力を合わせて創り上げていく様を想像し、
なんだか胸が熱くなる思いでした。
その建物が役目を終えて解体されます。
当時御発注くださったお客様、
共に力を尽くして下さった協力業者の皆さま、
そして現場を統率していた当時の社員に、
心より感謝申し上げます。
当社が生き残り、こうして当時の図面をすぐに出せたのも、
皆さまのお陰です。