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身勝手な「無難」

南新宿のオフィス内装工事がもうすぐ完了します。

最終段階のチェックで現場に行き、

お客様の声を直接伺うことができました。

 

このたびの工事は、もともとは他社様が施工する予定で進んでいましたが、

ちょっとしたご縁で当社にご依頼いただくことになりました。

オフィスの和式トイレと手洗い所、それに給湯室を快適に美しく、が一番の目的で、

特にトイレ内のレイアウトについては、こちらからの提案を採用いただいたので、

大変ご満足されたとの声を聴き、ホッとしています。

 

仕上材の色については、すべてお客様がお決めになりました。

壁・床・家具・流し台、それに照明器具や便器などの陶器類、

すべてにわたり、じっくりと検討されていました。

 

それらはすべて「私だったら選ばない」色でした。

どちらかと言えば「無難」ではなく、「ちょっと冒険」な色と感じていたからです。

ところが工事が進み完成に近付いてくると、

それらがとてもシックリと合っていますし、お客様も全く後悔なく喜びの声。

 

お客様に正直に申し上げました。

「大変失礼ながら、私だったら選ばない色でした。でも、こんなに素敵になって・・・勉強になりました。」

「そうでしょ。私がコレって言った時、社長さん怪訝な顔をしてたもの(笑)」

F様、顔に出てしまっていたようで申し訳なかったです。(笑)

 

私の固定観念、そしていつしか「無難」を意識することが多くなっていました。

もちろん、ただの思いっきり良さで「冒険」するのはよくありませんし、

プロとしての経験を生かしての助言も大切ですが、

違う視点を持つことを忘れていはいけませんでした。

 

そして何より、私がどうしたいかではなく、

お客様がどうされたいかという視点を中心に考えること。

 

本当に勉強になりました。ありがとうございます。