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長いだけでは…。

夜、予定していた会合が中止になったため、
急遽当社の若手二人のK君と、会社の近所で一杯やりながら現場談議。
テーマは『協力業者』について。
ウチは現場監督が3名。
直接仕事をする大工さん・塗装屋さん・内装屋さん・建具屋さん・設備屋さん…等々、
すべて外注です。
そう言ってしまうと、ただ手配だけしてマージンを取るブローカーみたいに
思われてしまうかも知れないけれど、決してそうではありません。
今日、二人のK君の現場を見に行きました。
まずはYK君担当の、会社から至近のSビル外装工事。
足場をかける前に、お客様のご要望にこたえて、
不要物の処分、必要だけど工事の妨げになるものなど打合せて整理、
建物外周の足元養生など、工事が円滑に行われるよう各種準備中。
S様にご挨拶したところ、
「Kさんには申し訳ないくらい、いろいろと気遣いしていただいているのよ…」
と大変お喜びの声を頂戴しました。
そのあとSK君の二つの現場のうち、
南新宿のオフィスビルトイレ改修工事現場へ。
トイレ、給湯室合せて一坪にも満たない小さな空間ですが、
ここにかかわる業者は10社に及びます。
狭いからこそ、短期勝負だからこそ、調整役のSK君の力量が生きてきます。
ここでもお客様にあいさつに伺ったところ、
「出来上がりが楽しみ!こんなに素敵な空間になって、本当に嬉しいわ。
 Kさんにはあれこれお願いばかりしているのよ。」
と満面の笑みを頂戴しました。
お客様にとって「工事」が不便な厄介者になるか、
完成が楽しみな心地よい時間とすることができるか。
私たちの大きな役目のひとつです。
と、二人のK君の頑張りに感謝しつつ、テーマの『協力業者』に。
現場監督が頑張るのは大切ですが、前述の通り実際に施工をするのは、
すべて外注の協力業者さん。
私たちはその方々に、プロとして仕事をしてもらうように、
ありとあらゆる指導・監督をします。
適切な施工がなされているか、当たり前ですが厳しい目で見ます。
挨拶などのマナーまでも、できていないことがあれば口うるさく言います。
すべてはお客様にご満足いただくためにです。
決して下請けとして見下したり、アゴで使ったりするのではなく、
お客様に喜んでいただくための、当社のスタッフの一部だから、
『協力業者』なのです。
長年のお付き合いの業者もいれば、出会ったばかりの業者もいます。
長い付き合いは大切なことですが、それがすべて良いというものではありません。
お客様にご満足いただくために、日々学び技術の向上を目指しているのか。
共に良い仕事をしていくための努力を惜しまずしているのか。
それが感じられないようであれば、何十年の付き合いがあってもダメなのです。
お客様にとっても、当社にとってもプラスになる付き合いでなければいけません。
もちろん、業者さんにとっても
そんな話を二人のK君としていました。
そこで感じたことは、二人とも業者のことをとても良く見ていて、
「プロとしてどうなのか?」ということをシッカリと考えていること。
思いもよらず、とても厳しい意見も出てきました。
このところ私は現場から離れがちなので、
直接現場で接している彼らの声には実感があります。
新宿で54年。
当社もただ長いだけじゃ意味がありません。
日々学び成長し続けて、お客様に役立てる存在でありたい。
だからこそ、現状を厳しく見つめて行かなければ…。
チョット飲みすぎましたが(笑)、いろいろと決意の伴う有意義な時間でした。