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過信禁物。

日曜日。
今日は10時頃まで、ウチでゆっくり。
長男の母校が甲子園に初出場となったので、開会式をテレビで見ていた。
あの時があって今がある。
当時、親子で夢見ていた場面がそこにあるだけで、ジーンときた。
行進を見ていても、子供の顔・姿をそこに投影している親バカ。(笑)
あとは会社でじっくり考え事、という予定で出社したが、
いつも気にかけてくださる設計事務所の所長から電話が入り、
『顧客の家で、強風によって庇が飛んでしまった・・・すぐ見てほしい』
当社の施工物件ではないが、当時の施工会社が倒産していてお困りとのこと。
夜中にものすごい風が吹いたので心配はしていたが、
ウチの周辺は割と平穏無事な感じだった。
ところによっては大変なことになっていたようだ。
行ってみて驚き・・・。
どでかい庇が、建物の3階南側から屋上を超えて、北側の公園に落ちていた。
人に当たっていたら間違いなく・・・。
屋上に上がって、庇の取付状態を検証し、設計者に正直にお伝えした。
屋上から周囲を眺めると、2軒先の屋根瓦もめくれて飛んでいる。
その数軒先の工事現場では、ゲートが歩道に横倒しになっている。
小さな竜巻が通過したのかも・・・。そんな感じだ。
いずれにしても、人への被害が出なかったことは、不幸中の幸い。
自然の力は、時に恐ろしい。
建物の設計・施工に過信は許されない。
こういう事例を見させていただくと、つくづくそう思う。
夕方は、先日リフォーム工事を終えたマンションの、
S様にお招きいただき、たくさんのご馳走を頂戴した。
新宿のど真ん中だが、富士山を眺めることができる。
完成後に家具や調度品が入り、生活感が加わるとまた違う見え方をする。
「お客様のために・・・」と思って提案させていただいたことが、
実際の生活の中で、適正に納まっているか。
こうして完成後に検証させていただけるのは、本当にありがたい。
私たちは建築のプロ、ということに自信を持つべきだが、
ここも過信は禁物。
独りよがりになっていないか。お客様のために良かったのか。
いつでも忘れてはならないこと。