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暮に改め。

このところ畳屋さんと経師屋さんと仲良しだ。
昔はあちこちの玄関先で障子を張替えていたり、
畳屋さんの店先では畳の表替えをしている光景を目にした。
今は和室が激減していることもあって、
なかなかそういう機会がない。
今日は両業者さんを連れて、すぐ近所のお宅へ。
経師屋さんは障子2枚の張替えのために、気持ちよく来てくれた。
サッとはずしてウチの会社の車庫で張替えて復旧。
我々じゃあ、なかなかこうはいかない。あたりまえか(笑)
畳屋さんも朝引き取って、夕方敷き込みに来てくれる。
お客様にご不便を感じさせない対応。ありがたい。
畳を取外す前に、チョークであちこちに落書き?している。
畳の方向がわからなくなってしまうから??
いや、そんな訳ない。
裏にはそれなりに分かるように書いてあるし。
「それって深い意味あるんですか?」
現場歴の割に、今まで表替えの場面にジックリついてたことがなく、
気付いていなかったのだ。
答えを聞いて、恥ずかしく申し訳ない思いで一杯になった。
今ある畳の張替えなのだから、単純に何も考えずに張ると思っていた。
違うのだ。
「ここに隙間がある。柱のところがちょっと段になっている…」
などの現状の問題箇所、前者が行った施工の不備や経年の変形などを
細かくチェックして、「ここの側面にはゴザを一枚挟む、ここは裏に二枚。」と
調整しながら表を張替えるとのこと。
畳のプロに対して改めて敬意を表するのであった。
それにしても20年以上も現場に出ていてこれだもの。
原点回帰・見直しが必要だ。