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予知予防が大切。

3日間集中の改修工事が終わった。

近所のビルの1F店舗で、排水管に不具合が生じ

土間コンクリートを壊して新規の配管をする工事。

お店を休んでいただいての工事なので、

明日の営業に支障なきよう、3日間で必ず終えなければならなかった。

 

初日は廻りを汚さぬよう養生して、土間コンクリートの壊し。

2日目は排水の配管をして、土間コンクリートの復旧。

そして最後は床ビニールフロアタイル貼りとクリーニング。

 

段取り勝負であったが、予定の通り夜10時にクリーニング完了。

現場調査の時点で

「もしも確認しなかったら、約束の工程を守れなかったかも・・・」

と思うことが一つある。

既存の床仕上げを全部貼り替えるのではないので、

できるだけ違和感のないよう色柄の近い、できれば同じ品をと

思い当たるメーカーからたくさんの見本を取り寄せたのだが、

どうもしっくり合うものがない。(結果としてこれが幸いだった)

そこで店のオーナーに話し、一枚だけ既存床を剥がさせてせていただき、

それをメーカーで合わせて取り寄せる方針にした。

 

剥がしてしてみると想定外のことが。

土間のコンクリートに直貼りされているものと思いこんでいたのだが、

その下にもう一重塩ビタイルが貼ってあったのだ。

つまりもともと貼ってあった塩ビタイルの上に、改修工事でビニールフロアタイルを

貼り重ねていたということ。

そうなると我々も配管後の補修にあたっては、同じように復旧しないと厚みが変わり

仕上げの継ぎ目に段差ができてしまう。

2ミリではあるが、店舗の床仕上げとしては致命的である。

それが事前に確認できたことで、捨て貼りする材料や下地調整材など

各種必要な物品と、何より「心の準備」を段取りしておくことができた。

工事が始まったとたんにそれに気づいたのでは、

何事も後手に回り、あらゆる歯車がかみ合わなくなってしまう。

 

何事においても「こうなっているはずだ」という思い込みは絶対ダメだ・・・

といつも自分に言い聞かせているつもりなのだが、まだまだ修行がたりない。

特に人さまの施工物件に手をつける時は、もっと慎重に確認しないと痛い目にあう。

 

社内の共有資料にもなるので、現場調査のチェックポイント集をつくろうと思う。

間違いなく当社は、良い意味で新築工事主体から改修工事主体に

変わってきているタイミングだから。

 

できれば痛い目にはあいたくないので。