昨晩電話があり、先日仕上がったオフィスの造り付け家具にクレーム。
製作時、または搬入据付時のものと思われるキズがあった。
大がかりな造りであること、使用材料の性質、現場の設置場所の環境
などを考えると家具工は、良くここまでやってくれたというレベルなのだが、
結果としてお客様にご指摘を受けるキズがあった。
家具工にクレーム内容はキッチリ伝えたが、単に責める気は毛頭ない。
反省すべきは元請けであり、責任者である私自身。
どこまで頑張っても、キズがつく可能性や問題があったことは間違いなく、
そのリスクについて事前に説明やご理解を得る努力をしていなかった。
いや努力というよりも、そこに気付いていなかったという方が正しいかもしれない。
つまり私の仕事に対するレベルが低かったに他ならない。
造り直して取り換えさせていだくことは決めているのだが、
今度もまったく同じく造ったのでは、前回同様のリスクを背負う。
出来得るだけの改善を試みて、更に残るリスクの可能性については
良く説明してご理解を得る。
そんな事を朝からいろいろ考えていたら、家具工のオヤジから電話。
「昨日のことなんだけど、ウチで造り直しさせて下さい。」
嬉しかった。こちらからはまだ何も求めていなかったのだ。
彼も仕事に対して私と同じ覚悟で臨んでいるのだと感じ、胸が熱くなった。
こうなれば心ひとつに、お客様の信頼を取り戻すべく、やるしかない。
こちらのせいで、また工事に入りお客様にはご迷惑がかかる。
その点をお許し頂いただけでもありがたい。
夜はこの話を胸に「石三倶楽部」に出席。
若き経営者の集まりで、ともに経営者としての質を高めるため
仕事、経営、家庭その他何でも歯に布をかぶせずに話し合う会。
毎月お決まりのバーでウイスキーグラスを傾けながら、
和気あいあいと・・・時にはガンガンに。(笑)
いろいろと聴いてくれて、言ってくれて自分の中にある答えの確認ができた。
もっともっと上を目指そう。