午前中は事務所で諸々の手配を済ませ、昼から巣鴨の得意先にて打合せ。
2ヶ月ほど前に「事務所移転にあたり新オフィス内の工事を」とのご連絡をいただいた。
本社は岡山にあるのだが、東京のオフィスには他ならぬ力の入れようである。
「広い事務所の一角を、我社の新しい取り組みのプレゼンルームとして、
また執務・会議をする時は柔軟に対応できる部屋に。
しかも事務所らしからぬカフェのようなしつらえにしてほしい。」
社長様のお話をじっくり伺い、私では設計できない範疇と察知。
やはりデザインはデザインのプロに依頼すべきなのである。
こういったオフィス・ショップ系の商業的デザインならこの人、と信頼する仲間がいる。
数年前に提案力を含めたオフィスの改造で、他社との競合にお手伝いをいただいて、
見事受注にこぎ着けたことがある。
今になると、それはそれは大きな意味のある勝利だった。
ただ奇抜なデザインで衝撃を与えるのではなく、
彼のデザインは根拠・機能・美が融合し、センスが良くない私もなるほどと唸る。(笑)
何回かの打合せを経て、プランは大体まとまりつつある。
得意先の社長もここに来るまでに、彼をデザインのプロとして認めている。
今日は家具類の打ち合わせで、岡山から社長の奥様もおいで下さった。
実は社長よりも奥様の方がデザイン系のことが相当お好きなようで、
岡山本社に置くチェアーを、わざわざ青山の家具ショールームで探す為においでになった。
社長様はとても紳士で純朴な方、そして奥様は目を輝かせてお話をされる素敵なご夫婦である。
彼が奥様のお眼鏡に適うか・・・
自信はあったが、話の展開が不安でもあった。たぶんご主人である社長も不安だったのでは?
結果は大信頼!
奥様の言われるメーカーや製品のこと、あるいは言葉にせずとも言わんとすることを
彼は数倍の経験と知識で理解し、すべてを明確に答え、そして謙虚にご助言をした。
すっかりプロとして、専門家として認めてくださり、そしてファンに。(言いすぎかも・・・笑)
話は弾んで、岡山本社で現在完成間近のショールーム、外構工事についてご相談。
「実際に現場で見てお話が聴きたいわ!」・・・ということでなんと来週、岡山出張が決定。
東京の工事でも、岡山のお気に入りの家具屋さんをつかうことになり、
その打ち合わせも兼ねて、ということでトントン拍子に話が進んだ。
私も同行することになったが、冷静に考えると行っても役に立たないのだが。(笑)
打合せが終わって彼を送る車中、出会ったころの話や前回の工事のこと、
お互い不思議なご縁で、いろいろな方面につながりが広がっていること、
そして共に出会えたことに感謝し合い、ガッチリ握手。
私は多くのプロに囲まれて本当に幸せだし、ついていると思う。