午前中は週末の祭礼に向けて、神酒処の準備。
4年前に「組立の簡単な神酒処」をということで当社が請け、
大工さんに頭をひねってもらって出来上がった。
自慢だが本当によく出来ている。(笑)
町会からのはじめの依頼では、鉄骨でとのことであった。
もともと町鳶の方が、丸太で組んでベニヤやヨシズで仕上げていた。
時折金属のパイプで組んでいるのも見かけるが、
やはりどちらかというと、木の丸太の方が味がある。
そこで、こちらからの提案で木で造ることになった。
軸組をするのに使う金物はボルトナット4本のみで、
あとは差し込むだけで組み上がり、壁の合板も溝にケンドン式に落とすだけ。
床と屋根の板はビス止めになるが、たったこれだけの金物で
こんなにシッカリしたものができるのか、と驚いた。
町の方からも立派で味のある神酒処ができたと、好評であった。
だが、いくら簡単に組めるとはいえ、やはり部材の配置や方向、
組立の段取りや高所作業など、まったくの素人ではなかなか
スンナリはいかないし、危険も伴う。
かくして、毎回私と町内の工務店の若手の二人が主になって組み立て、
町の祭礼にご協力するという、ありがたい役目をいただいている。(笑)
立てる場所が25階マンションの足元という環境のため
強いビル風などの対策も必要だが、そこは二人とも一級建築士、
計算は・・・しないがうまいこと納めた。(笑)
明日はそこに祭壇が祀られて、週末には年に一度の特別な時である
祭礼で盛り上がる。
陰ながら町を支える力になっている。