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高校3年生になった長男から電話があり、進路の相談。

大きなグラウンドがあるところで、毎日野球がやりたくて

近県の高校を選びアパート暮らしで通っている。

大学進学希望ではあるが、大学でも野球をやるのかやらないのか

それによって選択すべきところ、道がちがってくるのである。

そう書けば「なんだ、クラブ活動をどうするかって事?」程度に思うかもしれない。

しかし彼にとっては重要なポイント。

 

小学校の時は「将来プロ野球選手になります!」と本気で言っていた。

中学校では自分の実力をすでに悟ってしまい(笑)

「とにかく毎日野球に携わる仕事がしたい!」と語るようになった。

野球のグラウンド・道具・野球をやる人たち、

それらに関ること役に立つことなら、何でもいいからやりたいそうだ。

特に自分が故障続きだったこともあり、いろいろな人と出会い助けられたので

体や心のケアをするトレーナーや、子供や学生の指導教育みたいなことに

携わりたいという思いが伝わってくる。

 

そのためにもキッチリ大学野球まではやり遂げて、

よきトレーナーや指導者に・・・と考えていたようだが

本気で大学でやるとなれば、今まで通り毎日の大半を野球に費やすことは

間違いないわけで、将来の為というよりは自分の好きなことをやり続けるという

意味合いが強くなる。

そしてそこは今よりももっと厳しい世界で、

ちゃんとボールをいじらせてもらえるかどうかすら自信もない。(笑)

だったら自分が野球をやることから離れて、

人のために野球に携わる方に道を選んでいけば、

必ずその道では新しい人やチャンスに出会うはず。

 

今、いよいよ決断の時と考えているようだ。

「大学野球を諦めるのとは違う。新たな道を自分で選択するのだ。

決断の大事なところは、決めると同時に迷いを断つことだよ。

自己責任。自分の選択した道に責任を持てばそれで良い。

お前の人生だから。」

これだけ伝えた。

 

小学校1年生から、ほぼ毎日ボールに触れていた。

「最後の自分の野球。絶対に甲子園に行く。」

そんなパワーを感じた。

素晴らしい道を歩んできた。たくさんの方々に支えられて。

 

ただの一度も「建築屋になる」と言ってはくれなかった。

もともと私の構想にも入っていないから心配するな。(笑)