今日は「外壁のひび割れが心配で・・・」というご相談をいただいて訪問。
以前ちょっとした修理工事でお世話になった老夫婦のお住まいで、3階建て築35年。
確かに前に見たときよりだいぶ増えている気がする。
いろいろとご主人のお話を聴きながら、モルタルの浮きタイル剥離などを調査。
「コンクリートなのでこういったひび割れがああでこうで・・・
補修の方法はピンニングといってああでこうで・・・」など、
なるべくご理解しやすいようにと丁寧に説明した。
ご主人も興味深いらしく、何度も補修の方法や工程などについて質問されるので
更にわかりやすいように説明。
だいぶ時間をかけたので、ご納得ということでお茶にお呼ばれした。
外壁補修の費用や工事期間の話をぶり返して、
また「コチラはしっかりとコンクリートで造られているので・・・」などと話しは弾んだが
最後の最後にご主人が一言。
「当時ウチの前が鉄骨屋さんでね。ちゃんとやってもらったんだ。」
絶句・・・。
どう見ても鉄筋コンクリート・・・見た目も感触も。
思い込みがすべてを見失わせることになってしまった。
どんな調査をするにも、それは基本中の基本だというのに・・・。
ご主人は鉄骨も鉄筋も一緒。コンクリートがどうだこうだも関係なかったようだ。
素人だから。
一方の私はプロ・・・のはずだったが本日は失格だ。恥ずかし。
間違いを正直にお話しし、お詫びとともに鉄骨造としての修復方法などの
説明をさせていただいた。
慣れ、慢心を捨てて今一度「初心」に戻ることとなった。