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お客さんと経営者。

現在使用しているコピー機はモノクロ5年リースで、あと1年残り。

昨年の今頃に、営業マンがカラーコピーの提案をしたいとのことで

やらせてみたが全くコストが合わずにお断りした。

ウチの仕事内容なら、近所でカラーコピーをとるだけで十分だし

何よりリース料金が現在よりバカ高くなるので、全く検討の余地無しだった。

確かにカラーコピーは欲しいと言えば欲しいが、必要かと言えばそうでもない。

 

だが、昨年の末に現在のコピー機が頻繁に調子悪くなってしまったので、

また再提案を求めたが、結果はまた保留とした。

現在との経費比較表を作ってきたのだが、

ぱっと見には数千円下がったように勘違いしてしまう表。

じっくり計算すると結局数千円のコストアップになるのが見える。

まだ暫く辛抱すれば良いと、断りを入れて2ヶ月、

先方からまた提案させていただきたいの申し入れ。

同じ機種でここまで減額?

それでも提案書を預かりジックリ確認したところ、

今度は数字のマジックはなさそうである。

明らかに現在より数千円のコストダウンと、数々のメリットがある。

 

以前の提案のときに、自分の心の「欲しい」が「必要」に勝ってしまっていたら、

大きな損失を会社に与えてしまうところであった。

また昨年の暮れに提案を受けたときは、尊敬する経営者の仲間から

「コピー業者から単に買い物をするお客さんになってはいけない。

経営者としてそれが会社にとってメリットがあることか、

導入によって会社の利益を生むのかしっかり考えて。

お客じゃなく、経営者として。」

といった助言をいただいたことが、何より大変役に立ったのだ。

 

過去にはコピー機やパソコンソフトなどのセールスに対して、

何の考えもなく「もう少しまけてよー。○円ポッキリでどうよ?」

などと、そんな程度で多少儲かったような気がしていた。

今思えば恥ずかしい。

 

ウチに来るコピー機の営業マンは、人間的には良いやつだと思っていた。

今回、私が何度も根深く検討しては断ることをしていたら、

取り組み方を変えてきた。

コチラが真剣に検討を重ねたことで、彼が変わったのではと感じる。

まあ、もしかしたら決算期だから、新機種の登場でとか、そんな程度かもしれないが。(笑)

 

実はあと2つの業者に相見積りである旨を告げて、

同じように提案に突っ込んだところ、どちらもそれっきり連絡もなかった。

きっと、こんな「メンドクサイお客」はいやだったのだろう。

残念ながら私は「お客」ですら、なかったもので・・・。