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雨の道は雨に聞け

日曜月曜とほぼ終日見積りに取組み、
本日午前中に設計事務所で提出を済ませた。
100ページを超える見積書。
木造住宅では過去に例を見ない規模だ。
外は朝からの雨がだいぶ激しくなってきた。
提出を終えて帰路の車中、
信号待ちで雨漏りのことを考えながら
街を見回していた。
ビルのタイル壁面をみると、
水がかなりの厚みで折り重なるように流れ落ちている。
垂直の壁面に流れる雨水の量は
想像を絶するものがあり、
ひとたび風の協力などがあれば
思わぬところから雨漏りへと結びつく。
気にしないと気付かないが
そういう目で見ると本当に凄い水量だ。
歩道に立ち並ぶ樹木をみると
広がる枝が受けた雨水を集めるかのように
幹の廻りに大量の水が這う様が見える。
こうして自らの根廻りに大切な水を呼び込むのだろう。
などと考えながら会社に戻ると
過日雨漏り修理を施した物件で、また雨漏りがあったとの連絡。
ちょうどいい。
前回処置をした場所にこの雨がどのようにかかるのか見れる。
早速梯子などの必要機材を積み込んで現地へ。
事前に想定していた部位には、
ほとんど雨がかかっていなかった。
すると…なるほど。
雨の道筋がほんのり見えてきた。
カッパを着ていたがずぶ濡れ。
だがこの大雨のお陰でまたひとつ勉強になった。
雨漏りは雨の時にしか見れないのだ。
道案内をありがとう。