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リスク

朝は新宿で事務所内装工事立会い。
今日は電気工事業者が入り、天井内の配線作業。
新規コンセントや照明器具の配置など、
改修工事とはいえキッチリ図面を描いてくれたので
施主との打合せも円滑。
そこから四谷若葉町へ。
昨日雨漏り修理を施したところのチェック。
止まっていない…。
こうなると土中に埋まった腰壁面、
もしくはその壁と基礎の打ち継ぎか。
早速第二段階に入ることを承認いただき、
内側の壁ボードを剥がした。
想定の腰壁と基礎の打ち継ぎ付近、
クラックから浸水の跡発見。
ここが主原因のようだ。
基本的にはこういう場合、
内部からの処置では完璧には止まらないが、
この度はなんとかそれでしのぐしか
手がなさそうだ。
土中に埋まっている部位からの雨漏りは難しい。
夕方からはU様と新築住宅のプランニング打合せ。
ほぼ骨子が固まりつつある。
U様は仕事が保険業ということもあり
将来のリスクに対しての意識が高い。
「体がもしも不自由になったら」
ついつい、そんなの先のことだと
思いがちなところまで気が廻る。
いよいよプラン確定が近い。
新春の着工に向けて急がねば。
打合せの後、迷っていた案件について
じっくり考えて答えを出す。
今までに経験のない増築工事の
話が舞い込んできた。
確認申請も通っているとのことで
造ること自体には問題ない。
だが、将来的に元の構造体と
増築部の構造体の取り合いなどに
問題が出るのではと、不安な要素が拭い去れない。
業者や構造事務所の方にも相談したが同様の意見。
久しぶりに悩みに悩んだが
「将来的に全責任を負う覚悟ができない」
との結論でお断りした。
チャレンジとリスクはセットだ。
正直、技術屋としてやってみたいという
気持ちもあった。
だが建築は目先の仕事として
安請け合いするわけにはいかない。
完成して終わるのではなく
それが始まりになる仕事だから。