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プロとして。

夕方、先月完了した内装リフォームの
最終清算打ち合わせ。
RC造4階建ての3階部分で、
ビルオーナーのご子息家族が
住まいながらのリフォーム工事。
生活に支障がないようにと
最善の配慮をしてきたが
お疲れになったことと思う。
だが「職人さんが違う(他とは)。」
とお褒め頂いた。
他社で多くのリフォームをしてきたお客様から
いただいた一番嬉しい言葉。
冥利に尽きるとはこのことだ。
生活する中での工事は
ある意味新築注文住宅よりも難しい。
工事内容としても、想定外のことなど
現場判断がものを言う場面が多いし
なにより生活者への気配りは
職人にとって自分の仕事を完遂するには
ある面余計なことであり、面倒なことでもある。
が、それが出来ない集団ではプロとは言えない。
もちろんお客様不在の新築注文住宅においても、
いつでも気配りは心の中にある。
「精神」という面においては
お客様が目の前にいてもいなくても
同じ心持でいられる者がプロの職人なのだ。
「技術」という面においては
新築注文住宅のプロフェッショナルで
あるという前提がなければ
リフォームのプロフェッショナルには
絶対なれないと考えている。
「リフォーム専門店」を全否定する
つもりは毛頭ないが、
更地の状態からこの建物完成までの
全てが頭に描ける元請であるべきだし、
職方も新築建物を創造し、
お客様に喜ばれる体験をした者が強い。
清算打ち合わせは4階のビルオーナー宅にて。
当初より3階のリフォームの後は、
4階を「以前頼んだ他社でリフォーム工事をする」
運びになっていると聞いていた。
が、清算の話が終わると
「続けてお宅でやって欲しい・・・」
職人たちが認められたのだった。
4階の仕事ももらいたいとか
いいところ見せようとか
誰もそんな気持ちは微塵もなかった。
ただ愚直に
「プロとしての自覚をもって良い仕事をしよう。」
という思いを誰もが自然に持っていただけだ。
そしてなにより、それを感じ取ってくださった
素晴らしいお客様に出会えたことに感謝である。
良い仕事にはお客様が深く関わる。
変な言い方だが「プロのお客様」のお陰で
皆が動き、良い仕事ができるのかもしれない。