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継承

社員からの情報なのだが
雨漏り診断の師匠の一人である
板金屋のオヤジS氏が体調不良とのこと。
二週間ほど前に電話をしたときに
いつも勢いのあるオヤジが
なんだか元気がないなあと感じていた。
何か脳に血栓があるとかで
やる気・根気が全く失せている状態らしい。
雨の道をあれだけクドイほど追求して
雨仕舞いについては、これでもかと思うほど
神経を注ぎ込んでいたのに。
本人の意思と裏腹の、
意識・行動になっていることが
自分自身で分かっているのか不明だが
はたで見たらなんともやりきれない。
おそらくご本人が一番辛いが・・・。
良くなって欲しい。それだけだ。
まだまだこれからも屋根の上で
仕事をしてくれると勝手に思っていた。
大工さんもまだまだ玄翁を握ってくれると
勝手に思っている。
が、みな歳を重ねていくのだ。
住宅をつくり上げるには50社からの職種がからむ。
その中、いわゆる熟練工という職方は
なかなか世継ぎが少ない状況と言える。
私が世代交代して、これから20年やるとしたら
職方の世代交代も挟まってくる。
その時々でご縁あってなんとかなる、と
思いたいところだが、
なにかその育成や継承の力添えはできないものか。
ウチだけではなく社会全体の問題として。