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同じ「漏れ」でも・・・

朝4時半に出て群馬に向かう。
オーナーの完成検査と引渡しだ。
月に一度この別荘に来て体を休められるので
連休に照準合わせて工事完了・検査と相成った。
先に行って開錠し、カーテンを開けて
チリなどないか確認してオーナーを待つ。
昨日気にかかっていた玄関門扉の
丸落とし棒もイマイチまだ動きが悪いので
塗料を削り棒の曲がりを修正。
7時半オーナー到着。
玄関を開けて感嘆・お喜びの声。
すっかり変わってしまったホールと階段に
しばし見入っておられた。
工事中、進行状況の写真を持って
数回報告には伺っていたが、
やはり出来上がった本物には
それとは違った景色がある。
今日は大工のT氏も立ち会ってくれた。
一緒に完成状況を見て廻りながら
実際に手を加えたものにしか分からない部分を
さりげなく説明してくれた。
一通り検査完了し満足の声を頂いてから
奥様手作りのおにぎりと惣菜をご馳走になった。
しばし工事中のハプニング話など交えて談笑。
何かあれば責任をもって対処する旨約束。
そこから笹塚の楽器演奏室現場に向かう。
大工T氏と防音内装業者とともに
床・壁・天井の内装下地から仕上げまで
入念に打ち合わせた。
この仕事の目的は「消音」
その性能を高めていく為の話のみ。
互いに納得しあうまで3時間かけた。
音漏れは私の好きな雨漏りよりも予測しがたい。(笑)
ただ雨漏りは一滴でも0点となるが
音の場合はこの住宅附帯楽器演奏室のレベルでは
100パーセント消音とはいかない。
(スペースと予算に糸目がなければ別だが)
それはお客様もご理解している・・・
とはいえ「この程度の透過ならば許容」というところが
お客様の言葉でしか判断ができないので不安はある。
こちらとしては○○メーカーの市販防音室の遮音性能を
超える性能をもたらすということで表現。
これなら測定器で数値化して提示することも出来る。
それを超えれば100点、超えられなければ0点。
勝負だ。