カテゴリ未分類

仕事に呑まれる

リフォーム現場の進行状況を確認。
お客様がご満足くださっていて何より。
今日は大工さんが階段のPタイルを剥がしていた。
本来大工さんの仕事ではないが、
とにかくこの大工さんは
手が空けば何でもわが仕事のようにやってくれる。
そのPタイルがガッチリ張り付いていて
とても大変な状況。
一緒にやっているウチの若き監督がちょっと弱音を…。
大工さん手を止めずに
「○○、なんとしてもやり遂げるっつう気持ちだけあれば
 どんなことでも何てことないんだ。
 これじゃ駄目、あれじゃ駄目、無理なんて言ってたら
 絶対にできないぞ。
 そういうのを仕事に呑まれるっていうんだ。
 仕事に呑まれてる奴ってのは、
 仕事にかかった瞬間にわかる。
 おれはそういう奴には最初から期待しないんだ。
 絶対にやり遂げられないから。」
私へのメッセージでもあった。
いつもこの大工さんには人生を教えられる。
実は最近、いろんな意味で大変な現場が続いていた。
そのなか一番苦労していたのは、この大工さんなのだが
いつも何があっても
「仕事だもん、やろうじゃないかあ
 どんなこと言われたって、
 俺たちのできること
 キッチリやりとげようじゃないか」
ああ言われた、こういうことがあった…
誰かよそからきて指摘した…
そんなことは関係ない。
「いい仕事をする」
いたってシンプルにそのことだけを目指す。
一番自慢のプロフェッショナルの職人だ。
その結果として彼がやり遂げた仕事には
どんな経緯があったお客さまも
何も言わなくなっている…確かに。