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押えどころ

できてみないとわからない。
なかなか図面に描いてある形状寸法は
見えないものだ。
だからこそ、出来る限り「形」が見えるように
伝える努力が必要だ。
設計事務所はパースや完成模型。
施工者はタイルの見本貼りや
塗装の見本などを用意する。
大切なところはもっと見せる努力が必要だ。
今日は新築物件の店舗内打合せ。
鮨屋なので、調理場とカウンターの
位置関係・厨房のレイアウトが命である。
できてから「これじゃあ・・・」は許されない。
原設計に基いて、床に墨を出す。
図面では見えない納まり関係が
あちこちに見えてくる。
その墨に合わせて、テーブル・椅子・ブロック・ベニヤ
など現場にある物を駆使して、実際のカウンターが
イメージできるセットを作る。
その中を実際に歩いてもらい
接客のイメージをしながら
「ここはもう少し手前、そっちはもっと出ていい・・・」
など、現実の仕事場へと近づいていく。
「よし!これでいこう。問題なし!」
ありがたいご承認。
以前、オフィスの改造でエアコンの前を
おしゃれに覆うスチール焼付け格子の見本を、
同寸の木材で作った事がある。
それを見たお施主様が
「木のままがいいんじゃない!」と
急遽木製格子へと変更し、
たいそう喜んでいただいたこともあった。
私たちが扱う商品は、既製品ではない。
カタログだってないしショールームもない。
だから工事の中で「ここは押えておけ」
という部分は極力、形にして見せたい。
やる気になると、現場の中でそれなりの
寸法形状のものが揃うものなのだ。


施主さんの為のオンリーワンの物造り、この精神がお客様の満足度アップになっているのでしょうね。
ごむぞーリさんに依頼した施主さんは幸せですね。