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大きくてきれいな心

今日は午前中デスクワーク。
ためていた請求書も一気にまとめた。
一応思っていたところまで済んだので
自分に外出許可。
得意先であり、取引先でもある
企業の社長様に挨拶訪問。
1時間ほど貴重なお話をして下さった。
数年前会社がとても苦しい状況下の時に
大きな工事を特命でいただき、
救っていただいた。
古くからのお付き合いで
会社の姿勢などもこの方から
学んだ部分がたくさんある。
来年に向けて明るい話題で盛り上がった。
そのあと向かったのは、
私が現場監督の修行をさせていただいた
品川の会社。
当時お世話になった方々へ菓子折りと
亡くなった前社長の仏前へ花を。
前社長の奥様だけおられたので
「今の私があるのもこちらのお陰」と
あらためて感謝の言葉を述べて失礼した。
そのあと数件へ請求書を届けながら
暮れのご挨拶。
一件上がりこんで世間話を。
素敵なご夫婦が定年後にテナントビルを
計画されお二人は最上階に住んでいる。
眺めも最高。
施工はご縁で当社が請けさせていただいた。
奥様がご近所の方に言われたそうだ。
「奥さんのところ構造偽装の建物なんですってねえ。
 かわいそうにー」
一時うわさが広がったそうだ。
実はこれには訳がある。
この建物が出来た時に入ってくださった
テナント第一号の事務所が、
民間検査機関に構造偽装の指摘をした
正義の構造設計事務所で
一時は報道陣が詰め掛けて大騒ぎ。
それを見た近所のおばさんが
知りもしないで、今話題の構造欠陥ビルだ
と取り違えたらしい。
奥様はそんなことに腹立てたり
取り乱したりするような方ではない。
だが、その「かわいそうにー」の言葉が
全くの興味本位ありありで、
凄く悲しかったそうだ。
奥様が私に質問。
「ねえ。あのことで何かあの方が責められたり
 問われたりすることなんてない?」

「いや、あの方のとった行動は全く誰が見ても
 正義の味方で、これ以上の悪事を止めた
 貢献者です。
 あの方に頼みたいという方が増えることは
 あっても、悪く言う方などいないでしょう。」
奥様
「ああ良かった。
 とても良い方だし、是非伸びて頂きたいわ」
何か変なところから責められて、
ご商売がつまづいて、出て行ってしまうことを
心配されている?・・・のかと勘ぐってしまった。
そんなことを考えた自分を反省した。
なぜなら
「逆に伸びて、手狭になって他のビルへ・・・
 なんてことがあるかもしれないですね。」
という下世話な私の発言に
「そんなになったら本当にうれしい。
 うちのテナントさんの事業が伸びて
 巣立ってくれたら、こんなに素敵なことはないわ!」
なんと大きくきれいな心なんだろう。
だから、出来てすぐに全ての室が埋まって空きがない。
だから、家賃もきれいに払う人柄の良いテナントばかり。
だから、建物がいつも美しい。
そういうことなのだと思う。
クリスマスに大きくきれいな贈り物を頂いた。


よいお話を有難うございます。一つ良い「気付き」がありました。ごむぞーりさんからのクリスマスプレゼントと思って受け取っておきます。(感謝)