警鐘

あっという間に一週間経ってしまった。
家の布団の上で寝たのは二晩？…
あとは製図版に突っ伏してか
パソコンのキーボードにヘッドバッド
または事務所の床で寒々と（笑）
新築入札見積りの見直しや
改修工事の見積り数件
自分の担当RC現場の施工図描き
それに有難いことに2件の新築着工が
あったので、近隣挨拶や着工打合せ
建物配置出しなどの応援。
少人数の会社なので担当現場以外にも
やることは一杯なのだ。
そんな中にも
夜はある団体主催の勉強会に行ったり
日曜日は仕事の合間を縫って
子供のサッカー応援にも行った。
年末に向けて他にもやること満載で
あっという間に正月を迎えてしまいそうだ。
何事にも完璧を期すべきなのだが
いくつか「警鐘」とも思える出来事があった。
ひとつは「安全」のこと。
日々バタバタと落ち着きがないと事故につながる。
新築着工にあたり、既存コンクリート撤去などの準備作業中
若い監督と道路境界ポイントについて打合せをしていた。
じっと下を見ながら話をしていると側方から
何かが近づく気配でとっさに身を引いた。
大きな鉄板が顔をかすめて過ぎた。
重機の作業者が我々に気付かず
思いっきり鉄板を振り回したのだ。
数百キロの鉄板。
あたったら二人とも死んでいたかもしれない。
しかも一般道路上だったわけだから
第三者に被害を与えた可能性もあったわけだ。
ここは狭い道路ながら、交通量も多い。
おまけに幼稚園の通園路である。
「いいか。十分に気をつけろ」
という警鐘だな…と若い監督と話をした。
絶対にそうだと感じる。
もうひとつは「挨拶」のこと。
着工前には当然近隣の挨拶廻りをする。
影響がありそうなところは全て。
それによって苦情などは回避できる。
ところが現場から連絡で「2件の苦情」とのこと。
1件は目の前のお宅。
そういえばお留守で文章を投函して
済ませていた。改めて行っていない。
もう１件は現場までの狭い道路沿いの方。
狭いが工事車両には欠かせない道なので
いつもなら絶対に挨拶している。
忙しさに翻弄され見失っていた。
幸いどちらも説明を快く聴いてくださり
なんとか事なきを得た。
だが、2件申し出があったということは
潜在的には不満を抱く方々がまだ多数
いるということだと思う。
「お前がバタバタ忙しいのは誰にも関係ないこと。
　やることキチッとやらないから当然こうなる！」
というお告げと思った。
最後に「約束」のこと。
自分の担当現場の型枠大工さんを
怒らせてしまった。
加工のために必要な施工図を
約束の日に渡すことが出来なかった。
いや、出来なかったのではなく
やらなかったしわ寄せが
収拾つかない状況を招いた。
こういうことがあると、
「人間関係がすべて」の現場が
ギクシャクして何事もうまくいかなくなる。
「約束は守れよ！」
当たり前のことである。
今日、祭日だが現場にて会う。
反省を込めてお詫びするほかない。
いろんな歪が出てきている。
社内・社員にたいしても
このバタバタ感が伝わっている。
あらためよう。
警鐘に感謝して。