昭和一桁

これだけ雨が降るとお手上げ状態。
幸い自社物件については
雨漏りの連絡は入っていない。
新築工事が全く進まなくてどうにもならない。
基礎工事の真っ最中だが、
さすがにこの季節この雨量では
なんとか作業してくれと言う訳にはいかない。
そういえば子供のころ必ずテルテル坊主を
つくったものだが、最近みたことないなあ。
早速作って吊るそう。
つい先程、当社の創業者会長の父と
早朝会議。週に２回朝６時からやっている。
その中で、雨に困っていることも含めて
いろいろな現場の話をしたのだが、
いつも思うが流石に多くの経験を積んで
計り知れない苦労をしてきた昭和一桁だ。
「雨だから」
「入札結果状況が思わしくない」
そんなこと吹き飛ばすような勢いがある。
当然歳もとっているのだが老いてはいない。
なにかオーラに近いものを感じる時があるのだ。
ダイナミックに大局を見ると同時に
それ以上に細部に向ける目は鋭い。
今朝一番目を輝かせて話されたのは
まだ基礎も出来上がっていない
建物店舗（鮨屋）の最終仕上の納まりのこと。
６ヶ月先の完成が、細部にわたり見えている。
「今はこの天気で基礎工事もままならないのに
　そんな先の話されたって、頭に入らないよ。」
昭和二桁中盤の甘さか…。負けている。