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刺激

たまの外食というと地元町内で済ますことが多い。
落ち着くと言うか、可もなく不可もなく安心して過ごせる。
が、腹は満たせるが刺激はない。
会話にも新たな発想は生まれない。
昨晩は妻の提案で「銀座」に繰り出した。
目的は3つ。時計店と酸素と食事。
まず時計店。
18年前に妻に時計を買った。
今までで一番高価な買い物だった。
もちろんローンだったが…。
それが故障してからもう7.8年は経つ。
費用を考えて、そのままになっていたようだ。
普段は絶対に入る事のない店。
ジーパンにTシャツだし。
ゆったりとした店内、売込のムードは全くない。
修理費について尋ねると、結構かかる。
安いか高いか…迷う。
「私は修理してお使いすべきだと。
 それだけの価値がある品物です。
 現在はこの品物はなく、
 同等モデルでも○円位します。
(当時より上だ…ディスカウントしないんだ。)
 そして何より、もう製作されていないモデルなので
 何にも変えられない希少価値があるのです。」
修理決定!
良い品物は時の経過で古くなるのではなく
価値が高まるのか。建築にも同じことがあるな。
(もちろん高価=良い品物とは限らないが)
2件目は妻のお気に入り
「酸素バー」
カウンターに並ぶカラフルなボトルに
香りや効能が書いてある。
いわゆるアロマテラピーの一種だが
それを含んだ酸素を鼻から吸う。
専用チューブを購入して装着。
そして呼吸をするだけ。
最初はバカにしていたが
これが結構落ち着く。
終えたあとの私の単純な反応に
爆笑の妻であった…。
3件目は串揚げ店。
最初の時計店に行くのに、
路上で道を尋ねた。
とても親切な若者だ。
近くの串揚店のパンフ(チラシ・割引券とは違う)
を配っている。
その段階で帰りはここで食べようと決めていた。
用を終えて迷うことなくその店へ。
パンフには細かな価格表示もなく
普段なら入りづらく選ばないかも。
(結果、そんなに高くなくホッとしたのだ)
でも「彼」で決めたので入った。
カウンターで飲み物を頼むと
「先ほど下でお会いしました…」
彼だった。
「道尋ねた時のあなたの対応で決めてたよ」
とても喜んでくれて、
店長にそのことを報告したようだ。
最後にはさりげなく店長からデザートのサービス。
帰る時、彼がエレベーターまで笑顔で見送りに来た。
心から満足の夕食になった。
すごく刺激的な一時であった。
明日からまたがんばって働こう!になる。
修理費とまたの刺激のために。
…というわけで休日返上で図面描こうっと。