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城づくり

昨日練馬の新築現場基礎鉄筋が組みあがった。
設計事務所の検査も問題なく通過。
「きれいですね」とお褒めの言葉。
鉄筋工の仕事は目立たない。
図面にあわせて加工することも
現場ですべてキッチリ並べて
細かに針金で縛っていることも。
最後はコンクリートの中に全部隠れ
建物寿命を終えて解体されるまで
人の目に触れることはない。
綺麗に組んでも
多少乱れて組んでも
終わってしまえばそれまで。
同等の評価になる。
当社の協力業者である鉄筋工は
本当に綺麗に組む。
見ていて気持ちがいいほど
間隔をきっちり揃えて乱れない。
親方が素晴らしいのだ。
他の者が組んだ後も
指摘し、手直ししもする。
先日この親方が素晴らしい職人で
あることを再認識した。
一件まえの建物もお世話になったのだが
その仕上げ工事が終わりに近づく頃
彼が現場に寄った。
外観をじっくり眺め、
内装も見たいと言う。
すべて見終えて
「良くなりましたね。
 こんなに素敵な建物になって、
     嬉しいもんですね。」
聴けば自分の携わった現場がどんな仕上がりに
なったか常に気にされているようだ。
だから綺麗に仕事をする。
ただ鉄筋組をしているのではない。
彼は「城づくり」の大切な一員だ。