プライド

以前ブログに書いたが、
自社物件の外壁漏水修理で
ちょっと難しい現場がある。
隣家との隙間が約15センチ、
おまけに境界の件でごたついている。
（当方施主には全く問題はなく、素晴らしい方だ）
このあいだ雨漏り修理のプロフェッショナル
R社長に相談したところ、
「ブランコ作業でもちょっと難しいかも。
　縄梯子ならうまくいくのでは･･･」という
助言を頂いた。
今まで全然思いつかなかったが、その通りだと思った。
早速ネットで縄梯子を製造販売している店を探した。
何件か見ているうちに、「おっ」と感じるところあり。
ホームページ自体は、手作り風でそれほど凝っていない。
だが縄梯子に対する真剣な取り組み姿勢が見えた。
早速メールを送ってこちらの情報を入れておき、
昨日店に行ってきた。
小さな店構えで予想通りの店主だった。
私の現場状況を図面を見せながら説明。
「この状況ならここをこうして･･･
　長さはこうして補助にこれを使えば
　コストも抑えられるし、効果が･･･」
など真剣に使い勝手を考慮しながらの
ご意見を頂戴した。
縄梯子の見本を見ながら、
ここならではの、製作のポイント・長所のご説明では
目が輝いていた。
プライドを持って取り組んでいるのだ。
聞けば創業100年で3代目の店主という。
10年以上も使い込んだ縄梯子の修理依頼も
よくあることらしい。
特定の職方にはなくてはならない店だ。
数法を再チェックして発注の約束。
出来上がりが楽しみだ。
今回作れば、一生物になるだろう。
だが、用がなくてもこの店には
また立ち寄りたいと心から思う。
当社も創業50年、
小さな会社でプライドをもった
創業者から受け継いだ2代目として
良い仕事をしようと決意を深める出会いであった。