燃えた！

朝一足場バラシの立会い。
前にも書いた「悔しいけど当社の雨漏り」物件。
もう大丈夫だ。自信持ってバラシ。
作業の途中、お客様から控えめの一言。
「ある人が屋上にある庭石をどければ雨は止まると･･･
　　　　　　易とか信じる訳ではないんだけど、一応･･･」
私も「関係ない」と思いつつ
なんとなく気にかかってしまい、どけることに。
しかし、結構石は大きく足元も悪い。
が、結局パワフル鳶さんが一人で抱え出した。すごい。
私がボソッと言った「こりゃ無理かも」に
燃えたらしい。助かった。
午後は目黒の新築計画現場に行って、明日の段取り。
まだ準備段階の地質調査。
道路が狭く、頭と神経をフルに使わないと
おさまらない現場条件だと思う。難しい。
狭い道路の反対側で当社とは比べ物にならない
大きな会社が、大きなマンションを建築中。
あちらも大変そうだ。
現場事務所を訪ねて、所長さんに挨拶。
「どんな感じでやるの？」との質問に
「こんな風に･･･」と絵を描いて説明。
「無理無理！こんなしたら道路通れない。
　この計画じゃ出来ないでしょ。」と
ご親切に言っていただいた。何回も。
　　　　　　　　　　（皮肉ではない）
私は、若い者に言っている。
無理とか出来ないは
じっくり頭を使って考えてから言えと。
だいたい、今まで「うわー！」というような
条件下でも完成しなかった現場はないのだ。
絶対に完成する。
でもそれは私たちのような小さな会社で、
小さな現場を大事にしてきた者にしか
わからないことかも知れない。
前述の所長さんの助言のお陰で
メラメラ燃えた！
必ずできる。
もう頭の中には完成した姿と
お客様の喜びの笑顔が浮かんでいる。
朝「無理」と言ってしまった私の力では
石がビクともしなかったのは当然だ･･･。