困った時こそ

すごい雨だった。
今朝一番のニュースを見ると、都内あちこちで床下・床上浸水。
お客様から何か連絡が入れば緊急出動できるように
しておかねばならない。
ひょっとして水中ポンプの出番かもしれない。
当社の建物は（ちーさいけど自社ビル）地下が資料置き場兼
駐車スペースになっている。
地下の床下には湧水ピットというのがあって、
地下室の一歩手前で集水した雨をポンプによって自動排出している。
通常、地下のある建物はみんなそうだ。
先週末にたまたま湧水ピットの中を見てびっくり。
ポンプの故障でピットが満水、もう少しで地下の床面に
あがってしまうところだ。
幸い水中ポンプが社にあったので、強制排出して事なきを得たが
あの時気付かないで昨晩の雨を迎えていたら、
間違いなく、地下室内は床上浸水だった。間一髪だ。
2年ほど前に、地下付きのビルを購入した会社をご紹介いただき、
入居前に内装模様替えをと、ご依頼を受けた。
（まだこの時点では仕事に結びつくとは決まっていなかったが。）
会長様（魅力ある方なのだ）のご案内で、まず地下室へ･･･
降りて唖然。
電気のスイッチの高さくらいまで、つまり1m20cmあたりまで
水が溜まっている。
もう内装の話など放っておいて、すぐさま排水する段取り。
コンセントも当然水没しているので、仮設電源の確保から
ポンプの準備・配管など。
首尾よく事は進み、割と短期間で解決することが出来た。
原因はやはり、湧水ピットのポンプが作動していなかったことだ。
ポンプの故障ではなく建物前オーナーが手放した時点で
東電からの送電を止めてしまっていて、ポンプも完全停止。
そんな原因～結果も我々から見ればすぐ理解ができるが、
お客様にしてみると、欠陥ビルを買ってしまった！となる。
よく説明して差し上げた。
あの時、私は無欲で「何とかしてあげなければ」との一心だった。
そして緊急対応を評価下さり、その後多数のお仕事を頂いている。
困っている時こそ力になりたい。
今日は何かあるかも。