地域密着

新宿に井戸?

毎日猛暑の連続です。

「夕方、植木とアスファルトに打ち水しました。井戸水なので冷たくて気持ちがいい。」

とフェイスブックに投稿したところ、「井戸があるんですか?!」「新宿のど真ん中で井戸なんて、御冗談を・・・」などのコメントをいただきました。

井戸あります。(笑)

このあたりでも、昔はあちこち井戸水を汲み出すポンプを設置している家がありましたし、ポンプがなくても解体工事や掘削を行っていると、古井戸が出てくることがあります。

その時の判断は二通り。単純に言うと「埋めるか活かすか」です。

私の経験の中では、多くは「埋める」という処置をしてきました。お祓いをして、井戸神様のために息抜きのパイプを入れて川砂で埋めます。

当社を建てる時にも井戸が出ましたが、ウチの父が「井戸は大切で神聖なもの」という考えを持っていましたので、活かす方向に。使われていなかった井戸を再度活かすには、手間と費用が結構かかります。しばらく使っていない井戸の中はゴミや泥、古い死に水などが溜まっていますので、そのまま汲み出せば使えるという状態ではありません。

掘削から基礎工事に入る前に、井戸堀り業者さんを入れて、井戸が崩落せずシッカリと使えるように、井戸底までコンクリートの管を入れながら、井戸浚い(簡単に言うと井戸の掃除)をします。井戸水を水中ポンプで汲み出しながら、直径60センチほどのコンクリート管の中を、どんどん奥深くまで職人さんが降りて行う人力作業で、見ているとちょっと怖いですね。

築30年になりますが、現在でも枯れることなく使っています。そのままでの飲用には適さないので、散水や洗車に使う程度ですが、重宝しています。

当社は電気式の加圧ポンプで汲み出していますので、残念ながら非常時で停電となると使用できません。

近所の水道関連機材を扱っている会社では、尚のこと水を大切に考えておられ、加圧ポンプで使えるのと同時に、非常時用に手漕ぎポンプも併設されています。

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本社ビルに続いて、数年前に建築させていただいた機材倉庫にも井戸が発見され、そちらも活かして手漕ぎポンプを設置しました。

それは自分の為だけではなく、地域の皆さんへの貢献も考えられてのことで、道路に面する目立つ場所に、こう書いてあります。

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素晴らしいですね。

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